2026/05/06 23:06

銀面とは、革の一番表側にあたる層で、見た目や強度、経年変化に大きく関わる重要な部分です。
この記事を通して革の構造についてご理解いただき、理想の革製品選びのお手伝いができれば幸いです。


銀面とは?

銀面とは簡単にいうと革の表側にあたる層です。

詳しくお伝えすると、原皮の状態から毛などを含む表皮を取り除いたあとの乳頭層の表面が銀面となり、
革として使用されるのは銀面を含む乳頭層と網状層の部分となります。
ちなみに革となったときの銀面の反対面を床面と呼びます。
革を構成する乳頭層も網状層も細かい繊維が複雑に絡み合うことで構成されています。
乳頭層は繊維の絡み合う密度が高く、網状層は繊維の絡み合う密度が低くい層となります。
この繊維の密度の差が強度の差となり、銀面に近いほど強度が増します。


銀面の由来

ちなみに銀面と呼ばれていますが、革の表側が銀色をしているわけではありませんよね。

その由来は諸説ありますが、革の鞣し技術を学ぶために外国の技術者を招聘した際、その技術者は革の表面のことを「grain(グレイン)」と呼んでいました。
当時の日本人には「grain」が「ギン」に聞こえていたため、革の表側を銀面と呼ばれるようになったというお話です。


銀付き革と床革の違いとは?

本革製品と一言にいっても革のどの層を使用しているかによって、革の性質は大きく異なります。
銀面がしっかり残っている革ほど、耐久性や経年変化の美しさに優れています。
銀面が付いている状態の革は銀付き革グレインレザー)、銀面が残っていない状態の革を床革(スプリットレザー)といいます。



銀付き革(グレインレザー)の特徴
丈夫な層である銀面を残すことで耐久性が高く、革本来の表情を楽しめる革です。
長く使える革製品をお探しの場合は、銀付き革の製品がおすすめです。

床革(スプリットレザー)の特徴
丈夫な層である銀面が残らないため、耐久性が劣ります。
床革の表面を樹脂でコーティングし、その上に革のシボ模様を型押しすることで、銀付き革のように見せる製品もございます。

床革は銀付き革に比べて価格が安くなるというメリットもありますが、革本来の風合いを楽しみたい方や、長く使える革製品をお探しの方にはおすすめできません。
消費者の誤認を防ぐため、床革で作られた鞄などは、床革で作られている旨を記載するルールがありますので、ご購入の際にはチェックされることをおすすめします。


ちなみにSHELLでは長く製品をご愛用いただきたいという思いがあります。
そのためSHELLの製品はすべて銀付き革となり、今のところ床革の鞄や財布などを製作する予定はございません。


まとめ

銀面とは革の乳頭層の表面の事です。
また、本革と一括りにいっても銀面がない革もあり、銀面の有無で革としての性質は大きく変わります。
革らしさを楽しみながら、長く愛用できる革製品をお探しの方は銀付き革で作られた製品がおすすめです。

SHELLではイタリアの伝統的製法で製造されたNEBRASKAという銀付き革を使用しています。
NEBRASKAという革についてご興味のある方は下の記事もご覧ください。


最後までお読みいただきありがとうございました。