2026/04/16 10:00
鞣しとはどのような工程なのか、革になる仕組みや種類について解説します。
鞣しは「なめし」と読み、革製品に関連してお聞きすることがあるかもしれません。
この記事を通して「鞣し」について知っていただくことで、ご使用されている革製品に対してより一層の愛着をお持ちになるきっかけとなれば幸いです。
鞣しとは?
動物の皮は、そのままの状態にしておくと腐ってしまったり、乾燥が進み硬くなってしまいます。
鞣しとは、動物の皮から腐敗の原因となるたんぱく質や脂肪を取り除いたうえで、皮のコラーゲン繊維にタンニンやクロム等のなめし剤と呼ばれる薬剤を結合させることで安定した素材に変化させる工程です。
この工程を経て動物の「皮」は腐敗せず、やわらかい状態を保った「革」となります。
鞣しの歴史
鞣しの歴史は古く、人間が狩猟生活を送っていた新石器時代に鞣しが始まったとされています。
寒さを凌ぐための服や、生活の道具などに革が活用されてきました。
鞣しの種類
鞣しには様々な種類がありますが、
現在の主流な鞣し方法は以下のものがあります。
①タンニン鞣し
②クロム鞣し
それぞれが特徴が大きく異なり、どの鞣しを行うかによって仕上がる革の性質にも違いが生まれます。
①タンニン鞣し
タンニンとは植物に含まれるポリフェノールの一種で、わかりやすくいうと「渋み成分」となります。
鞣しに使用されるタンニンはチェスナットやミモザなどの植物から抽出されています。

タンニン鞣しの歴史は古く、古来から革の鞣し方法として行われてきました。
自然由来のタンニンを含む溶液にじっくり原皮を漬け込むことで、皮のコラーゲン成分に反応が起こり革へと変化していきます。
漬け込む期間は長く、場合によっては数か月かかることもありますが、丈夫でしっかりとした質感の革になります。
タンニン鞣しで作られた革の特徴としては、使い込むほどに風合いが増す経年変化(エイジング)を楽しむことができることです。
長く使うことで色が濃くなり、艶感が増した革製品は愛着が湧き、一層使う楽しさを与えてくれますね。
魅力たっぷりのタンニン鞣し革ですが、水に濡れると染みになりやすかったり、硬くなってしまうため、使用環境によっては注意が必要です。
また、革靴のように定期的にクリームを塗布し、油分を補充するなどのケアも必要となります。
②クロム鞣し
クロム鞣しは19世紀に登場した効率の良い鞣し方法です。
鞣し剤にクロムを使用することでタンニン鞣しでは数か月かかっていた鞣しが、数日で鞣されます。
製造にかかる時間が短く済むため大量生産に向き、市場に流通している革の大半はクロム鞣しで製造されています。
生産性だけでなく、クロム鞣し革の強みとしては比較的水にも強く、雨の日でも気にせず使用できます。
タンニン鞣しのように使い込むほどに色が濃くなったりという経年変化は期待できませんが、購入したときの状態が長く続くというメリットとも考えることができます。
まとめ
鞣しとは動物の皮を、製品の素材として長く使える革の状態に加工するための工程です。
鞣しの方法には種類があり、革製品をどう使いたいかによって最適な鞣し方法も異なります。
SHELLの製品には主にNEBRASKAというタンニン鞣しの牛革を使用しています。
自然な風合いのシボが美しく、使い込むほどに深まる色艶が魅力的です。

NBRASKAという革についてご興味のある方は下の記事で詳しく紹介しています。
↓【NEBRASKAレザーについて|SHELLの定番レザー】
最後までお読みいただきありがとうございました。
